しんきんマネーコラム

バイクローンとは?基本事項とメリット・デメリットを詳しく解説します

バイクの購入に利用できるローンが「バイクローン」です。
この記事では、バイクローンの基本事項とメリット・デメリットなどをわかりやすく説明します。

バイクローンとは?バイクローンの基本事項

バイクローンとはバイク購入時に利用できる個人向けローンであり、手元にまとまったお金がなくても、金融機関からお金を借りてバイクを購入できる仕組みです。バイクの購入だけでなく車検や修理費用などにも使えます。

ローン申込者は購入時に決めた返済方法(例:毎月3万円を返済する)に従って信用金庫や銀行などの金融機関にお金を返済していきます。
返済するお金(元金)には利息がつくので、購入時に現金一括払いするよりも多くのお金を支払う必要があります。

ローンを組むには審査があります。したがって100万円のバイクローンを申し込んでも、50万円しか借りられないというケースもあり得ます。

バイクローンの種類

バイクローンには主に以下の種類があります。
またバイクの購入には金融機関のマイカーローンが使える場合もあります。

・信用金庫や銀行など金融機関のバイクローン
・ディーラーのバイクローン

●信用金庫や銀行などの金融機関のバイクローンの特徴

・金利はディーラーローンと比較し低い
・バイクの所有権者はローン申込者になる
・購入車種がまだ決まっていなくてもローン審査を申し込める
・車検や修理費用、バイク免許取得費用、パーツ・オプション費用などにも使える

●ディ―ラーのバイクローンの特徴

ディーラーのバイクローンとは、バイク販売店と提携している信販会社のバイクローンです。
・金融機関のバイクローンと比較すると金利は高め
・バイク販売店で手続きが可能
・金融機関のバイクローンと比較して、ローン審査は通りやすい傾向がある
・ローンが完済されるまでバイクの所有権者は信販会社またはディ―ラー
・資金使途はバイクの購入費用に限る
・バイクを買い替える際や売却の際は手続きが煩雑になる可能性がある

バイクローンのメリット・デメリット

バイクローンを利用する際には、購入資金を早期に確保できる一方で、利息や条件面での注意が必要です。バイクローンのメリットとデメリットを把握することで、自分にとって最適なローン選びが可能になります。

メリット

・少ない手持ちでもあこがれのバイクが手にできる
バイクローンを利用すれば自己資金だけでは手に入れられない憧れのバイクに乗ることも可能です。バイクを購入するためには、通常、数十万円から数百万円の資金が必要になります。自己資金が購入資金を下回っていても、バイクローンを利用すれば、望んだ時期にバイクの購入が可能です。

・購入後の維持費やヘルメットやグローブなどの装備品購入費用を手元に残せる
バイクを購入すると、維持費などの費用が必要になります。また新しいヘルメットやグローブなどの装備品が欲しくなることもあるでしょう。自己資金でバイクを購入すると、手元の現金に余裕がなくなり、維持費などの支払いが困難になるかもしれません。また新しい装備品が欲しくても購入を断念することも考えられます。
バイクローンの利用により、維持費などのための資金や新しい装備品を購入する資金を確保できます。

デメリット

・利息支払いが必要
バイクローンを利用すれば、バイク購入代金の他にローンの利息を支払わなければなりません。金利はバイクローンの借入先や種類によって異なります。

・個人間売買ではバイクローンを利用できない
バイクを購入するときに、友人所有のバイクを買い取ったり、ネットオークションで落札したりといった個人間での売買を行うケースもあるでしょう。
これらの個人間売買では、一般的にバイクローンやマイカーローンは利用できないと言われています。バイクローンの利用を検討するときは、必ず申込条件を確認しましょう。

バイクローンを選ぶ際のポイント

・金利
当然ですが、金利が低ければ返済負担は軽くなります。金利をチェックするときには、最低金利に加えて最高金利を確認してください。借入額が少ないケースやローン申込者の信用状態に不安があるケースでは、高めの金利が適用される場合があります。なお、信用金庫や銀行などの金融機関によっては一定条件を満たせばローン金利が優遇されることもあります。給与振込や公共料金引き落としなどの取引をしている金融機関があれば、キャンペーン金利の適用があるか確認してみるとよいでしょう。

・評判や顧客満足度
バイクローンの評判や顧客満足度などインターネットで調べれば、バイクローンのおおよその内容が把握できます。実際のローン利用者からの感想や意見が聞けるため、ニーズにあったローンや注意すべきポイントがわかるでしょう。

・資金使途
購入したいバイクやヘルメットなどの装備品があるときは、自分が計画している資金使途とバイクローンが提示している資金使途の条件が合致しているかを確認する必要があります。バイクローンによっては、ローンの対象になるバイクが特定のメーカーに限定されていることもあります。また装備品はローンの対象外になっていることもあります。

金融機関のバイクローンが向いている人

・収入が安定している人
バイクローンに限らず多くのローンでは、収入が安定している人はローン審査に通りやすいと言っていいでしょう。ローン審査において安定継続した収入は重要なチェック項目となっているため、収入が安定していない人は融資を受けにくいでしょう。
ただし、収入に見合った借入額かどうかが審査されるため、毎月の収入が少ないからといって必ずしも審査に通らないということではありません。

・低金利で長期的に返済を軽減したい人
信用金庫や銀行などの金融機関のバイクローンは一般的にディーラーローンよりも低金利であるため、非常に魅力的です。長期的に返済を軽減したい人に向いていると言えます。

・定期的に乗り換える予定がある人
生活スタイルなどでバイクを定期的に乗り換える予定がある人も金融機関のバイクローンに向いています。ディーラーのバイクローンの場合、バイクを手放す際には、所有権者の変更が必要になりますが、金融機関のバイクローンでは、そのような手続きは必要ありません。たとえば3年から5年の間に新車に乗り換えを計画している人などが該当します。

まとめ

バイクローンもローンの一種です。金融機関とディーラーのバイクローンの違いやそれぞれのメリット・デメリットを理解した上で自分のニーズにあったバイクローンを上手に利用しましょう。

執筆 桜井鉄郎

東証プライム上場の金融機関に勤務し、住宅ローンの相談販売などを担当。1級FP技能士、行政書士、宅地建物取引士、証券外務員1種、ビジネス実務法務検定2級。これらの経験や資格を活かし・不動産・相続・金融に特化したライターとして活動中。

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