新卒・社会人1年目でも車のローンは組める?ローンの種類とポイントを解説

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「通勤に車が必要」「休日出かけるときに車を使いたい」などの理由から、車の購入を検討する新社会人の方は多いでしょう。しかし、車の購入にはまとまった資金が必要です。ローンを利用したくても、「社会人経験が浅いとローンが組めないのでは」と不安を抱く方もいるかもしれません。

本記事では、新卒の方・社会人1年目の方がローンを利用する際のポイントや、よくある質問について解説します。ぜひ参考にしてください。

新卒の方・社会人1年目の方でも、条件によってはローンを組むことが可能です。一般的に、車のローンの審査では、返済能力や勤務状況、他社での借入状況などが考慮されます。

返済能力とは、借りた金額を返済する資金を確保できる力を指します。ポイントになるのは「安定した収入があるかどうか」です。また、勤務状況とは雇用形態や勤続年数のことをいいます。他社での借入状況も確認される項目であり、正確に申告しなければなりません。

社会人1年目の場合、判断材料となる勤続年数が短く、年収も高くないことが多いため、審査では不利になりやすい可能性もあります。ただし、必ずしもローンの審査に通らないとは限りません。いくつかのポイントを押さえることで、新卒の方でもローンを組むことができます。

車を購入する際に利用できるローンにはいくつかの種類があり、それぞれにメリット・デメリットがあります。金利や審査基準、手続き方法、返済期間などを比較することが大切です。利用できる車のローンは、以下の3つです。

  • 金融機関のマイカーローン
  • ディーラーローン
  • 自社ローン

それぞれについて詳しく解説します。

金融機関のマイカーローンとは、信用金庫や銀行などの金融機関が提供するローンのことです。ほかの車のローンと比較して金利が低いことが特徴です。また、車の購入資金だけでなく、修理や車検の費用にも利用できます。

一方で、金融機関ではしっかりと審査するため、一定の基準に満たない場合は借りられないこともあります。ただし、通勤用として車を購入したい方向けに、就職内定者の方や新卒の方を対象としたローンを提供している金融機関もあるため、探してみるとよいでしょう。

ディーラーローンとは、主に自動車メーカーと契約を結んでいる販売店で自動車を購入するときに利用できるローンサービスです。比較的審査に通りやすく、車を購入するタイミングでローンの手続きもできるため、手間が省けるのがメリットです。

一方で、金融機関のマイカーローンと比較すると金利が高めであることに注意が必要です。また、ローンの返済が終わるまでは車の名義が販売店や信販会社になっていることが多く、完済するまでは自由に売却や譲渡ができません。

自社ローンとは、車の販売店が独自に提供するローンのことで、販売店が購入代金を立て替え、車の購入者が分割して購入代金を支払っていく仕組みです。

販売店と直接契約を結ぶため、車の購入からローンの契約までワンストップで完結できます。また、販売店が独自に審査基準を設けていることから、金融機関や信販会社のローンと比べると審査が柔軟な場合もあり、勤続年数が短い社会人1年目でも契約できる可能性があります。

一方で、分割手数料やオプション費用などをすべて含めると、合計の支払金額が高くなる場合があります。契約する際は、諸費用すべてを含めた総額を確認することが大切です。

新卒の方・社会人1年目の方がローンの審査を通過するためには、車両価格をおさえて借入額を減らすなどの工夫が必要です。以下の4つのポイントを押さえましょう。

  • 車両の本体価格をおさえる
  • 頭金を準備する
  • 購入費以外の費用も考慮する
  • 無理のない返済計画を立てる

それぞれについて詳しく解説します。

車両の本体価格が高いほど借入額が高くなるため、ローンの返済で生活が苦しくなるかもしれません。軽自動車や中古車を選ぶことで本体価格をおさえられ、毎月の返済負担も軽減できるでしょう。

中古車に対して「故障が多いのでは」と不安を感じる方もいるかもしれませんが、信頼できる販売店で、整備記録や保証内容を確認して選べば安心です。しっかり整備された中古車を選ぶことで、新車よりも購入費用をおさえ、自分の好みやライフスタイルに合った車を購入できます。社会人1年目の方でも手が届きやすいものがあるでしょう。

頭金を準備することで借入額を低くおさえられ、ローンの審査に通りやすくなります。たとえば、200万円の車を購入する場合、3割にあたる60万円を頭金として用意すれば借入額は140万円となり、返済金額も低くなります。

また、ローンの審査では返済能力が重視されます。返済能力を判断する基準として返済負担率(年収に対して年間返済額が占める割合)がありますが、返済負担率が高すぎると、返済が難しくなる可能性が高いとみなされることもあるでしょう。頭金を準備することは、返済負担率を下げることにもつながるのです。

車の購入にあたって必要な費用は、車両本体の代金だけではありません。税金や保険料、登録関連費用などを別途用意する必要があります。税金には自動車税・軽自動車税や自動車重量税、環境性能割といったものがあり、車の種類や排気量、燃費・環境性能によって税額が異なります。

ほかにも、ガソリン代や整備・メンテナンス費用などのランニングコストもかかります。これらの費用をすべて考慮したうえで、自分の予算に合った車を選びましょう。

車の維持費については、以下の記事もあわせてご覧ください。

毎月の返済額と自分の手取り収入を考慮し、無理のない返済計画を立てることが重要です。毎月の返済額を高くして返済期間を短くすれば、利息の負担も減りますが、家計を圧迫することにつながりかねません。返済額は手取り収入の20%以内を目安にするなど、ゆとりのある金額に設定し、無理のない返済計画を立てましょう。

一般的に、車のローンの契約後は返済期間の変更ができません。どうしても返済期間を延ばす必要がある場合は借り換えをしなければならず、手数料がかかってしまうことに注意が必要です。

新卒の方や社会人1年目の方でも、ポイントを押さえることでローンを利用し、車を購入することができます。ここでは、新卒の方のローン利用について、よくある質問に回答します。

一般的に、車の購入予算は年収の半分以下が目安とされています。年収300万円程度であれば、150万円以下が目安となります。新車にこだわらず中古車も視野に入れると、選択肢が広がるでしょう。

実際に購入に充てられる金額は、貯金額や毎月の生活費・固定費の状況によっても変わります。車を購入する際は、購入時の費用だけでなく、その後の維持費も考慮することが大切です。生活に支障が出ない範囲で予算を決めましょう。

信用金庫や銀行などの金融機関の中には、入社前でもマイカーローンを利用できるケースがあります。その際、金融機関から内定を証明する書類の提出を求められる場合があります。申込みにあたっては、金融機関のウェブサイトなどで詳しい条件を必ず確認しましょう。

新卒・社会人1年目で車をローンで買うなら慎重に検討しよう

ここまで、新卒の方・社会人1年目の方が車を購入する際に利用できるローンの種類や、ローンを組むときのポイントを解説しました。ローンの審査では年収や勤務状況などが問われますが、車両本体の価格をおさえたり、頭金を用意したりすることによって、新卒・社会人1年目でもローンを利用して車の購入ができるかもしれません。

ローンを利用して車を買うことを検討している新卒の方は、まず信用金庫などの金融機関に相談したうえで、綿密な返済計画を立てましょう。

執筆 尾関久子
監修 水野崇

CFP/1級FP技能士。東京理科大学卒業。中学、高校、大学、専門学校で金融経済教育を行うほか、テレビ朝日、BSテレ東、TOKYO MXの番組に出演。NHKドラマ「3000万」家計監修。「水野総合FP事務所」代表として、相談、執筆・監修、講演・講師、取材協力、メディア出演など幅広く活動している。
【URL】https://mizunotakashi.com/

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