しんきんマネーコラム
マイカーローンはどう借りる?申し込みの流れや審査のポイントを解説

マイカーローンはどう借りる?申し込みの流れや審査のポイントを解説

自動車を購入する際に迷ってしまうのが、マイカーローンについてです。
どのタイミングで申し込めばよいのか、申し込みの流れや必要書類について解説していきます。

マイカーローン申し込みの流れ

購入したい車がおおよそ決まったら、マイカーローンの手続きを始めます。
信用金庫・銀行などの金融機関で取り扱っているマイカーローンでは、新車の購入代金だけでなく、自賠責保険や税金、カー用品など車にかかる費用をまとめて借りられます。
手続きが順調に進めば、1~2週間ほどで融資を受けられますが、Web完結など非来店での手続きではさらに日数がかかる場合もあるので、早めの準備と行動が大切です。

マイカーローン申し込みの流れ

申し込みのタイミング

一般的には購入したい車種が決まったら、購入金額を目安にマイカーローンを申し込みます。信用金庫を含む多くの金融機関では、車種が決まっていなくても申し込みが可能です。
車の契約に先がけて申し込んでおき、仮審査で融資金額が決まってから車種を選ぶ方法もあります。

金融機関を選ぶ

マイカーローンを取り扱っている金融機関の中から、どこで申し込むか決めましょう。

信用金庫を利用するのも選択肢の1つです。多くの信用金庫ではディーラーローンよりも金利が低く設定されています。

すでに信用金庫で住宅ローンを借りている場合は、マイカーローンの金利を引下げてくれる可能性もあるでしょう。

また、インターネットでマイカーローンの手続きが完結できる金融機関を選ぶと、平日に窓口へ手続きにいく手間がなく便利です。

仮審査を申し込む

窓口・インターネット・郵送の中から仮申し込みの方法を決めて申し込みましょう。
インターネットを選ぶと、来店することなく申し込みが完了するので便利なうえ、融資金利を下げてくれる金融機関もあります。
仮申し込み完了後、信用金庫を含む各金融機関では年収や借り入れ状況などの基準に基づいて審査を行います。
一般的に、1~3営業日ほどすると、電話やメールなどで仮審査結果の連絡がくることが多いようです。

本申し込みをする

本申し込みも窓口だけでなく、インターネットで取り扱う金融機関が増えています。
インターネットではスマートフォンで申し込みができ、必要書類もカメラで撮影してすぐに提出が可能です。
書類提出後に本審査が実施されます。

契約をする

本審査に通ったら契約を行います。契約も窓口だけでなくインターネットで取り扱う金融機関もあります。インターネットを選ぶと仮審査から契約、口座への入金、購入先への振込手続きまで来店することなく、自宅で手続きが完結します。
なお、一般的に個人間での車の売買にマイカーローンは使えないため、振込先はディーラー名義の口座となります。

マイカーローンの申し込みに必要な書類

仮審査に通ったら、本申し込みの際に必要な書類の連絡があります。
各金融機関のホームページに、手続きに必要な書類が明記されているので事前に確認しましょう。
本申し込みの際に提出する書類は、一般的に以下のとおりです。

本人確認書類運転免許証やマイナンバーカードなど
所得を証明する書類源泉徴収票や確定申告の控えなど
ローンの使途が分かる書類見積書や注文書など

※上記の他、契約時に普通預金口座の届出印も必要

ただし、必要書類はマイカーローンを申し込む金融機関によって異なるため、本申し込みの前に確認しておきましょう。

マイカーローンの審査をスムーズにするためにできること

車の契約から支払い期限までは、タイトなスケジュールとなることが多いようです。
マイカーローンの審査をスムーズに進めるためにも、事前に書類を揃え、審査の妨げになる項目を確認するなどの準備をしておきましょう。

事前に必要な書類を準備する

本申し込みの際は、金融機関からさまざまな書類の提出を求められます。こうした書類を事前に用意しておけば、手続きをスムーズに進められます。
また、見積書や源泉徴収票は破棄したり、紛失したりしないように注意しましょう。

主な審査内容を確認する

マイカーローンの審査内容は公表されていませんが、一般的に以下のような基準があると言われています。

  • 安定継続した収入があるか
  • 就業状況が安定しているか
  • 他に多額の借り入れがないか
  • 過去の延滞の有無
  • 虚偽の申告をしていないか

預金口座を開設しておく

本申し込みの際は、マイカーローンを申し込む金融機関の普通預金口座開設が必要となることがほとんどです。
口座開設がインターネット上で完結する金融機関もあるので、仮審査を申し込むまでに口座開設しておきましょう。

他のローンを返済する

他にローンやキャッシングなど、借り入れがあるときは極力返済しておきましょう。多額の借り入れがあると審査にも影響します。

信用金庫なら柔軟な審査が可能

信用金庫なら、銀行よりも融資審査の柔軟性が高いことが多いです。地域密着型の活動を行う信用金庫は、顧客一人ひとりに寄り添った審査を実施してくれます。そのため、個別の家計の収支状況や取引状況に合わせた提案をしてくれるでしょう。

例えば、新車の購入を考えていたAさんでしたが、銀行の審査では収入が不安定という理由で断られてしまいました。しかし、地元の信用金庫では、Aさんの長期的な職歴とこれまでの信用金庫との取引状況を高く評価し、Aさんに合ったマイカーローンを提供してくれた。というケースも過去にはあります。

このように、審査に通るか心配な場合は、信用金庫でもマイカーローンの審査を受けることをおすすめします。もちろん利用する場合は金利と返済条件を事前によく確認し、自身の返済能力に合ったプランを選ぶことが重要です。

まとめ

マイカーローンを利用して車を購入する際には、おおよその車種が決まったら借り入れ金額や期間を決めて、まずは信用金庫・銀行等の金融機関に仮審査の申し込みをしましょう。仮審査に通ったら、ローンの本契約に進みます。
仮審査から車の代金支払いまでスムーズに進めたい場合は、事前に金融機関の金利を比較したり、利用したい金融機関の口座開設を済ませたりしておきましょう。

マイカーローンを上手に活用することで、頭金と合わせて希望の車種を購入できます。さらに、車の長期使用を想定して長めのローンを組めば、月々の支払い金額が抑えられ、資金をコントロールしやすくなるでしょう。

信用金庫であれば、このような個々のニーズに応じた柔軟なプランを提案してもらえます。すでに信用金庫で住宅ローンを組んでいる場合、マイカーローンの金利を引き下げてくれる可能性もあるでしょう。
マイカーローンは新車だけでなく、中古車の購入や車検、カー用品、車の修理、ディーラーローンの借り換えなど、幅広い用途に利用できます。マイカーローンを組むことで、手元の資金を減らさず、将来的な予期せぬ出費にも対応しやすくなるでしょう。

執筆 辻本剛士

神戸で活動中の独立型FP。高度な専門性が求められるFP1級、CFPに独学で合格し、開業。個人向けFP相談と金融に関するWEBライター業務をメインに活動中。

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